源氏物語には参考とする資料はなかったか
紫式部という人物が実在していて、そして、たった一人で五十四帖の源氏物語を書いたとして、四百人もの登場人物を全くの想像だけで書いたのではなくて、実在の人物をモデルにしているか、壮大な大河ドラマの参考にする資料とか、物語などがあったのではないかと推測しても、あまり大きく外れてはいないだろうと思う。
現代の作家が3,000枚の小説を書こうした場合に、何も資料もないままに書くことは考えられない。今なら、ネットの上で資料を収集できるし、書籍を購入して、情報を得ることはできる。
紫式部という一人の女性が、政治の世界の事とか、その他の貴族の慣習などについて、どれほどの知識を持っていたのだろう。
3,000枚の小説を書くのに、何の資料もなく書くとすれば、驚くべき想像力と、知識が必要にる。和歌の才能であり、芸能知識が必要になってくる。ただ、不思議に思うのは、料理を作る場面とか、料理の食材の描写がほとんどない。紫式部は自分では料理もしなかったのだろうか。女官は料理はしなかったのだろうか。源氏物語は男が書いたとするなら、料理の描写がほとんどないこともうなずける。
現代は、小説を書く人は間違いなく、他人が書いた小説は読んでいるだろうし、影響を受けた作品があるはずだろう。
源氏物語以前の物語も、紫式部は読んでいるはずだろうし、あるいは、写本をしたこともあるかも知れない。読んだ本を元にして、源氏物語を書いたという可能性もなくはない。
源氏物語には、何かの参考資料があったと考えるの自然だろうと思う。