身近にある恐怖
あるものが職場から消えた。
金額的には大したものではないのだが、数年間少しずつ貯めていったものだ。
少しずつ貯めていった者の心情を思うと暗澹たる気持ちになる。
誰がそれを持ち去ったのか。
外部の者であれば、しかたない、隙があった、きちんと対策をしていなかったのが原因だといって、少しは納得できる。
しかし、外部の者が簡単に気づく場所ではない。
だとすると、職場の者が持ち去ったと考えてしまう。
そうなると、誰もが誰かを疑う。
職場からは笑顔が消え、お互いが猜疑心に悩まされる。
職場の空気は重くなり、汚れてしまう。
士気が低下する。
これは、身近にある恐怖だ。