身近にある恐怖 | 創作ラボ2

身近にある恐怖


あるものが職場から消えた。


金額的には大したものではないのだが、数年間少しずつ貯めていったものだ。


少しずつ貯めていった者の心情を思うと暗澹たる気持ちになる。


誰がそれを持ち去ったのか。


外部の者であれば、しかたない、隙があった、きちんと対策をしていなかったのが原因だといって、少しは納得できる。


しかし、外部の者が簡単に気づく場所ではない。


だとすると、職場の者が持ち去ったと考えてしまう。


そうなると、誰もが誰かを疑う。


職場からは笑顔が消え、お互いが猜疑心に悩まされる。



職場の空気は重くなり、汚れてしまう。


士気が低下する。


これは、身近にある恐怖だ。