若紫は拉致される これでいいのか
源氏物語の『若紫』を読んだ方々はどう感じるでしょうか。
ふつうに考えて、光源氏の行為はほとんど犯罪です。
十歳ほどの少女を拉致してしまいます。
平安時代の恋愛というのは、相手が既婚であっても、自らが既婚であっても、夜な夜な、目的の人物の家に忍び込んでしまう。
場合によっては、強引に拉致してしまう。
これがその時代の習慣だったとすれば、平安時代から、密通(不倫)は社会的習慣として認められていたということになります。
つまり、千年前より、密通(不倫)はひとつの恋愛の形として、文化だったわけです。
現代では、犯罪である行為をロマンチックな物語として受け入れる事ができるものでしょうか。
外国の方は、源氏物語を読んでどう思うのか。
源氏物語は、まさに、権力を持つ男の側から書かれたような物語なのに、実際は、女性である紫式部が書いているということに、理解ができない部分もある。
あるいは、紫式部に、光源氏のような男性に通ってきてほしいという願望があったのだろうか。
現代のまともな感覚からすれば、光源氏はいくつもの罪を重ねているわけだから、幸福な最期を遂げるはずがないと思う。
高貴で美男だからというだけで、光源氏の行為を許せるのか。