青い手紙 9 | 創作ラボ2

青い手紙 9

10分もしないうちに、アパートの外にサイレンの音が聞こえてきた。私服の警察官が2名、部屋に入ってきた。


彼らは、私と、ヘルパーをじっと、射るような目つきで見た。彼らの視線は私を居心地悪くした。私でなくても、警察官に見つめられて気分のいい者などいないだろう。


第一発見者、第一通報者は、まず犯罪に関わっていると疑われる。畠山氏の死に関しては、私は全く関係ないのだから、早くこの場から逃げたかった。


しかし、彼らは、私を簡単には解放してくれなかった。彼らには、個人営業の調査員という私の職業が気に入らなかった。調査員というだけで特別な目で見られる。


彼らの関心事は、私と死亡者の関係だった。依頼を受けて、初めて、畠山氏のアパートに訪れた。外から、声をかけても返事がなかった。ドアはロックされていなかったので、部屋の中に入ってみると、畠山氏が死んでいた。部屋に入って、数分後に、ヘルパーの女性がやってきた。それらの事を私は彼らに話した。ただし、畠山氏の依頼内容については、ほんとのことを話さなかった。もちろん、上着の内ポケットにある青い手紙のことも話さなかった。


彼らが私の話を信じたかどうかは分からなかった。


鑑識が来て、救急車が来て、畠山氏の死体を運び出すまで、私は彼らからは解放されなかった。


ヘルパーの女性は、肩を震わせて泣き続けていたが、大した質問をされることもなく、解放された。


私は、彼女と、警察の話の中で、重要だと思われる情報を手に入れた。