ロンググッドバイのDVD
最近、レイモンド・チャンドラー漬けになっている。
小説は、順調に読み進んでいるのだが、映像になっている作品も見てみようと思った。
ネットで、普通に手に入るチャンドラーの原作のDVDは、『ロンググッドバイ』と、『三つ数えろ(大いなる眠り)』の二作品だろうと思う。
それで、『ロンググッドバイ』と、『三つ数えろ』のDVDを購入した。
まずは、ロンググッドバイを見た。
原作の時代は、1950年の後半なのだが、映画のほうは、映画が撮られた1970年に設定されている。
この時代設定に少し、違和感を覚えた。さらには、マーロウのキャラクターにも違和感を覚えた。
探偵映画といえば、ジャック・ニコルソン主演の、『チャイナタウン』のイメージが強すぎて、そういう雰囲気のものを期待していたが、どうも違う。
マーロウは、背が高くて、ハンサムでタフであるというのが、原作のイメージなのたが、映画の中のマーロウは、よれよれのスーツを着て、あまりぱっとしない風采で、タフなところはなくて、くだらないジョークばかり話して、どう見ても、多くのチャンドラーファンからは批判されそうだ。
1970年代の時代設定なので、二十四時間営業のコンビニがあったりする。マーロウの探偵料金は、一日に50ドルになっている。原作では、25ドル。
派手なアクションシーンはあまりなくて、全体的には、ハードボイルドという感じではない。
原作とは、設定も違う。原作どおりに、映画化するのは難しいだろう。
映画は、イメージが固定化されるが、小説は、読み手によって、言葉からイメージされる映像は違ってくる。
百人の読者がいれば、百人のフィリップ・マーロウがいる。
『チャイナタウン』のDVDがほしくなった。
続けて、『三つ数えろ』のDVDを見ようと思う。