陰間親方とは?
レイモンドチャンドラーの、『大いなる眠り』を半分くらいまで読んでいるのですが、どうも、いつものチャンドラーの作品とは雰囲気が違う。
チャンドラーのデビュー作品で1939年の作品だから、今から70年前に書かれた作品ということになる。
確かに、古いのだが、古いと言っても、昭和10年代に書かれたものだから、もちろん、夏目漱石よりも、古くはない。それにもかかわらず、双葉十三郎氏の訳は古臭い。
言葉の意味の分からないものがあったり、言葉の使い方の意味が分からないものがある。
清水俊二氏訳の作品はあまり古さを感じないのだが、翻訳者によってこれほどてまでに作品の雰囲気と、言葉遣いまで変わってしまうものなのだろうか。
私の知識不足と言ってしまえばそれまでなのだが、『陰間親方』という言葉の意味が分からなかった。
もともとは、江戸時代の歌舞伎の世界で使われていた言葉らしい。
陰間とは、色を売る少年のことを言うらしい。親方は蔭間のお抱え主ということらしい。
陰間(かげま)がなまって、『おかま』という言葉になったという説もある。
そんなことも知らなかったのかと言われるとそれまでだが、言葉遣いがどうも古臭い。それに、この訳者のマーロウは元気がよすぎて、会話もハードボイルド風な仕立てになっている。どうもしっくりこない。
村上春樹氏が言うように、やはり、翻訳には賞味期限があるのだろう。
村上春樹氏訳の、『大いなる眠り』は全く違った雰囲気のものになるだろう。