しっくりと身体に馴染む | 創作ラボ2

しっくりと身体に馴染む

探偵小説など書いたこともないので、どういう展開にしていけばいいのか分からない。


そこで、探偵小説を読んでみる。


何人かの作家の短編が一つの本になっているアンソロジーの文庫本を本棚から引っ張り出して読んでみた。


だが、どうもしっくりこない。


目は活字を追うのだが、途中であきらめてしまう。


目的地にたどり着くまでに、途中下車してしまうようなものだ。


そこで、レイモンド・チャンドラーの、『かわいい女』の文庫本を読み始める。


すると、まるで、馴染みの店に来たように、あるいは長年愛用しているレザーコートを着たように、しっくりと身体に馴染む。


お気に入りの作家というのはそういうものだ。