預言者は予言をしない
この世には、預言者だと、大きな声で宣言している者がいる。
何年後、あるいは、何年何月何日にどこかで、大きな地震が起こるとか、彗星が地球に衝突するとか、予言する。
すると、その予言はは当たらないことが多い。
なぜ、当たらないのか、
預言者などというのは戯言で、そもそも、そういう者はこの世界にいないのだという常識的な見解を持ちだして、多くの者は納得してしまう。
いや、そうじゃない。預言者は現実に、この世界に存在している。ただし、ほんとの預言者は予言はしない。
なぜなら、予言を大きな声で世間に知らしめると、未来は予言通りにはならないからだ。
つまり、予言を公のものにした瞬間に、未来が変わってしまうのだ。
予言によって、世界線は無数に枝分かれして行く。
だから、ほんとの預言者の予言は封印される。