Here's looking at you, kid.
映画、『カサブランカ』の中の有名なせりふ、 “Here's looking at you, kid.”は、どう訳すべきなのか。
『君の瞳に乾杯』はどうもしっくりこない。日本語の文法としては間違ってはいないけど。
英語を母国語とする人には、通じるのだろうかと、いつも考える。
“Here's ” は、『乾杯』という意味だから、そのまま、乾杯と訳せばいい。
“looking at you,kid” が問題。
“kid”は、女性に対する呼びかけの単語だから、日本語の訳には影響はしないけど、“looking at you”は直訳では、『君を見ていること』になる。
つまり、『君を見ていることに乾杯』でいいのだろうか。
映画の最後の空港でのシーンで、ハンフリ・ーボガードがイングリッド・バーグマンと別れる時にも、このセリフが使われている。
ハンフリー・ボガードは、イングリッド・バーグマンとは二度と会えないことは分かっているから、 『君を見ていることに乾杯』と言えば、状況的には、不適切な訳にはならない。
もう少し、ひねり加えると、『君との出会いに乾杯』。
空港の別れのシーンで、『君の瞳に乾杯』ではしっくりこない。