今、母は、懸命に生きるということと闘っている。
いつも、「死にたい。。」「早くパパ迎えに来てよ。。」と言っていた母が、今、意識下で、本能で、“生”を求めている。
本日午前中、歯医者に連れて行こうと家を出たのだが、腰の痛みと息が苦しいということからマンションの敷地内からでたところで母が座り込んでしまった。
既に2週間前に歯医者さんの予約をキャンセルしており、ずっと歯がおかしい。。口の中を噛んでしまう。。と言い続けていたこともあり、今日こそは。。と思っていたのだが。
仕方なく、母をマンションのロビーまで連れていき、椅子に座らせて、目と鼻の先にある歯医者に私だけ駆け込んでキャンセルを伝え、息絶え絶えの母を家まで連れて、イオン飲料水をベッド脇に準備、ベッドに横にならせた。
その日、私は午後から仕事のため、毎週定期的に来ていただいている理学療法士さんに昨日からの状態と、午前中の状況のメモを残し、私は出かけた。
同じようなことが2週間前にもあり、そのときは問題なかったので、それほど心配はしていなかった。
しかも、前週の火曜日、お薬を月1回出してもらっている内科の病院で、胃のあたりが重いという話を伝えたら、今期健康診断をしていないので、レントゲンと心電図を取っておきましょうと、撮ってもらったばかり。
その時、医師から若干気になるところがあったようだが、高齢だからでしょう、異常ないです。と言われたばかりだったのだ。
ところが。。
夕方、私の携帯電話に、妹から、訪問看護師さんから病院に連れて行った方がよいとのことなので、世田谷に向かっているとのメッセージ。
その後、私も仕事が終わり、20時半過ぎの妹のメッセージで、事態は結構な大ごとであることが分かった。
19時ころ、妹が家に到着、母の目の前にご飯にお味噌汁がかかった茶碗があり、息苦しそうに座っていたようだ。
その後わかったのだが、うちの留守電に18時45分ころ、母から「お腹がすいたんだけど、何を食べたらよいかわからない」とメッセージが入っていた。冷蔵庫にはその日の夕食を全部準備していたので、苦しいながらもその中から味噌汁を取り出し、冷凍ご飯をレンジでチンして、食べようと準備していたのかと思うと、ちょっと胸が詰まった。
妹が、到着してすぐ、一口食べる?と、食べさせたが、固形物はもう食べられず、味噌汁だけ数口すすり、その後救急車を呼ぶ。
救急隊の方が脈を測ると、不整脈があり、心筋梗塞を起こし心不全のようだという結構な重篤な状況とのことで病院に搬送。
最初は、心臓外科の専門病院と言われたようだが、もし救急車となったら、昨年上行結腸で入院したことのある家の近所の総合病院に行ってもらうように妹にお願いいたのでそちらの病院に搬送してもらう。
私が病院に到着した21時半、カテーテル検査をするということで、「シネアンギオ」室へと母は運ばれていった。
そのときは、まだ意識があり、検査室に入る前に声をかけると「腰が痛い。。」と答えてくれた。
その検査室のドアに「シネアンギオ」と書いてあった。
初めて聞く言葉。
何語??
思わず、ググった。
血管造影装置のことだそうだ。血管造影検査(アンギオ )で使われる医療機器の名前だということがわかった。
そこから、6時間。。
何度か経過報告がありながら、家族控室、「シネナンギオ」室前の長椅子に、何も出来ぬまま、妹と待ち続けた。
途中、あまりにもお腹がすいて、夜中1時に、私が用賀駅コンビニで何気に買ったお握りを1つずつ食べてお腹を落ち着かせる。。
夜中3時、救急の医師から告げられたことは、心臓をとりまく3本の冠動脈のうち1本は途中で見えず。
他2本もあちこちが細くなっており、ステント治療では追い付かず、開腹してバイパス手術しか手がないとのこと。
ただ、年齢的、体力的なところで手術ができるかどうかも心臓外科の先生に確認してみないとわからないという状態。
とりあえず、翌日9時に心臓外科の医師から話をしてもらうということになり、ようやく病院を出た。
朝3時半、車いすと母の山盛りの荷物と共に外にでて、もちろん病院玄関前のタクシーもなく、世田谷通りを家に向かってトボトボと歩いていた。。
渋谷方向から、1台のタクシー。。
かすかな期待をこめて手をあげたら、回送という文字が見えてあきらめかけたその時、スーッと私たちの脇に止まってくれた時のうれしかったこと!
ワンメーター(490円)だったのだが、思わず1000円でお釣りはいりませんと伝えたら、妹が太っ腹!と言ってくれました。
まぁ、お腹に肉はたくさんありますが^^;