意識 | playonsoのブログ

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廻り往く豊かな自然

変わり往く自分を見つめながら。。。(^^)

徒然…想い







小児マヒと統合失調症の女性

多量服薬で1年前に入院

発する言葉は、判明が難しい時も多い







おやつのプリンを食べ終わると

毎日カップと小皿を膝の上に置いて

配膳室に向かう






車イスの自操はゆっくり…ゆっくり…







途中まで進むと、ナースか看護助手が

膝から小皿とカップを取って行く






無言でサッと 取って行く






背後から言う滑舌が不明瞭な「あでぃがどぅございまし…」は

スタッフの耳には届かない







「あでぃがどぅございまし…」とスタッフの後ろ姿を見送る様子を数日観ていて

声をかけた








「毎日、片付けをしてくださってるんですね。配膳室まで持って行きたいですか?」

「ぅん…」

「いえではやっでだむぉん(家デハヤッテタモン)。

ぐるどきは、もっでぎでぇくえう(来ル時ハ持ッテキテクレル)。

かだづげ  だぃえんだかあ(片付ケ大変ダカラ)。」




あぁ…ナースや看護助手を気遣って、少しでも手伝いたい彼女の気持ちは

「効率良く仕事をする」ために無言で処理されている…





特定のナースや看護助手だけじゃない

この病院が特別悪いのでもない






看護・介護の現場全体の大きな課題






人が居ない

仕事が山積み

時間に追われる…









だけどね



もし、どうしても彼女が配膳室まで持って行ったら食器洗浄の時間に響くなら





「ありがとうございます

ここから先は私が持って行きますね😊」






膝から小皿とカップを取る時に

この一言と笑顔を患者さんに届けるのに

何秒の時間が必要?







どれ程のエネルギーが要る?








時間が無いから

人が居ないから

出来ないサービスも確かにある







でも

被支援者を「自分と対等の人」と見て

その方の「想い」を感じたら

手渡せる言葉と笑顔があるはず






時間も手間もお金もかからない

温かい言葉と笑顔があるはず