こんにちは、浜コンコンシェルジュのてるこです。
コンクールもいよいよクライマックス、本日より本選がスタートします![]()
空はあいにくの雨模様ですが・・・
遠方から本選を聴きにこられる皆様、どうか足元に気を付けてお越しくださいませ。
浜松駅構内とバスターミナルには、ボランティアのアテンドスタッフが配置し、みなさまのお越しをお待ちしております。
このアテンドスタッフの仕事は、新幹線
や中部国際空港セントレアからシャトルバス
で到着した外国人のお客様が、迷わずにアクトシティホールまでたどり着けるようご案内する係です。
このポジション、ご想像がつくかもしれませんが、なかなかしんどいものがあるのですよ。
もちろん演奏は聴けませんし、なにより寒い。今日のような雨の日は、いっそう寒さが身に沁みます。
アテンドスタッフの方も、「明日のシフト、駅誘導係なんですよねー・・・」と少々ぼやき気味です・・・おつかれさまです(・・;)
このボランティアのみなさんのホスピタリティ精神が、本当にすごいなと、一緒に仕事をさせてもらって日々実感します。
特にホールスタッフは私の親世代か、それより上の年代の方がほとんどです。第1回目のボランティア研修にて顔合わせをしたとき、周りを見渡して、
「わたし・・・やっていけるかな?」とちょっと怖気づきましたよ。みなさんもう何回か経験されてる方や、お仲間同士で参加されてるような方もいらっしゃって。
でも、シフトに入った初日から、こんな小娘の私にウェルカムな雰囲気で接してくださって、とてもありがたく感じました。
ベテランボランティアさんが、初めての人に仕事の順序を指示してくださったり、なにかと気を配っていただきました。
私はシフトが多かったのと、仕事以外の日もほぼ毎日コンクールに通っていたので、挨拶しているうちに顔を覚えていただき、逆に向こうから声をかけていただけるようにもなりました。
ボランティアのみなさんの仕事に対する取り組み、見ていてとても尊敬します。
長時間の勤務がきついポジションを、ボランティア同士で交代して負担を分散させたり、余裕のある時間を見計らって交互に休憩をとったり。
休憩時間のドアを開ける作業が手こずる時があるので、それを他の担当のボランティアが気づいてさっと助けに入ったり。
休憩時間に、「今日演奏中、場内でこんなことがあった」と情報交換をしたり。コンクールというのが通常のコンサートと違い、シリアスな雰囲気で進行するものだということを理解したうえで、緊張感を持って仕事されているのが分かります。
ロビーにいるとお客様に質問されることも多いです。そんな時も動揺することなく機敏に応じていますし、すぐに答えられなかった質問は、事務局に聞いて、その後ボランティア同士で共有します。そのチームプレイ、連携がすごいです。特にロビーでのお客様対応は、ボランティアの活躍が目立ちました。
ボランティアの存在なくして、コンクールの運営は成り立たず
ですね、本当に。
世界に700以上あるコンクールの中でも、世界のコンクールマスターによるとこの浜松国際ピアノコンクールは☆5つのランクだそうです。
その理由の1つが、ボランティアの人員が多いということにあるそうですが、プラスそのボランティアの質が高いということも言えるのではないでしょうか。
アテンドとホールの仕事を行き来しているスタッフもいます。ホールに英語を話せるスタッフがいて助かった場面がたくさんありました。
スタッフの中には、ホストファミリーとして、(惜しくも落選してしまったコンテスタントが長期滞在したい場合、ホストファミリーの家へホームステイさせるシステムがあります)これまで10人以上の外国人を受け入れた方もいらっしゃって、食事の苦労とか、当時の体験談を聴くのもとても興味深かったです。
ピアノコンクールのボランティアは、地元のボランティア団体から派遣されるスタッフと、コンクールに関心があって飛び込みで応募してくる一般参加の人がいるとのことです。(私は後者です)
第1回目から毎回参加されている強者もいます((◎д◎ ))!もう20年以上、コンクールに関わってきてらっしゃるのですね。その方は平日仕事、家事、子供がまだ小さかった時は育児もあって相当大変だったそうです。今はもう子供の手が離れたからまだいいけどねとおっしゃってましたが・・・すごいです。
今回聴衆としてだけでなく、裏方としても関わらせていただいて、普段とは違う角度からコンクールを眺めることができました。
とても貴重な体験をさせてもらいました。
コンクールのボランティアに興味のある方へ、ご参考までに。
優勝者に贈られる金メダル。この栄冠は誰の手に・・・

