1次予選の鑑賞法 | クラシック初心者だから楽しい!浜松国際ピアノコンクールの鑑賞法

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静岡県浜松市で行われる、第8回浜松国際ピアノコンクールを応援するサイト。

こんにちは、浜コンコンシェルジュてるこです。



コンクール1次予選、楽しんでますか?



私は全ステージの中で、この1次予選がもっとも好きです。



理由は、出場者全員分のバッハが聴けるからオンプ



クラシックを知らなくても、全然大丈夫ビックリマーク



と私はプロフィール紹介で豪語してますが、



好きな作曲家を1人でも持ってると、



その奏者の世界観や解釈が好きかどうか、判断しやすくはなりますね。



1次予選では必ずバッハの平均律を弾きますので、私はまず



その奏者のバッハが好きかどうか



を最重要事項とします。



この人のバッハ超スキー♡ズキュンとくる出場者は、たとえ2次3次で落選しても、強烈な印象で自分の記憶の中に残っています。



次に、自分があまり好きではない作曲家だけど、



「この人の今の演奏なら好きかもー?」



とか



「まったく違う音楽に聞こえる」



というのがあれば、それも参考にします。



最後に、演奏全体を通しての完成度の高さを考慮して、応援する奏者を決めていきます。



この1次予選では、バッハの平均律から1曲、古典派から1曲、ロマン派から1曲、を必ず弾きますので、



ベートーヴェンが好きな人はピアノソナタを、ショパンが好きな人はバラードなどを、それぞれ気にして聴かれるとよいと思います。



演奏を聴く前に、書類審査ならぬ「顔写真審査」にて、直感で「この人!」と思う奏者がいる場合、(私は大抵そうです)



この1次では「直感の正誤確認作業」をすることになります。



あらかじめ目をつけていた奏者が



「やっぱり思った通り、ステキキラキラ



と思える演奏だった場合、その人はもうあなたの中の「優勝候補」確定です。



あとは自分を信じて、ひたすら応援するのみ。



逆に「あれ?」と思う演奏だったとしたら・・・目の錯覚かな?と少し自分を疑います笑。



また、この1次予選では、顔写真審査にて見落とした、隠れた?実力者を見つけるステージでもあります。



そこでみつけた何名かは、自分の応援する優勝候補のいわば「ライバル」たちです。



ライバルの見極め方ですが・・・自分の好きな順に上から、とはいちがいに言えません。



好みではなくても、確かな技術や安定感。会場を沸かせていたり(拍手の大きさなど)、明らかに実力者だなと思わせる人物。



やはりそこははずせません。



けれども、自分だけの本命!を見つける際は、「上手いかどうか」の基準ではなく、あくまで



「好きかどうか」であってほしいと思いますキラキラ



本日1次予選2日目。10時会場、18時50分閉演予定です。長丁場ですね。



最初から最後まで、ずっと聴き続ける人も少なくありません。



集中していますと、正直、次の休憩までのワンクール聴くだけでも疲れてしまいます。



ホールは出入り自由ですので、適度に休憩をはさみつつ、無理せずご自分のペースでご鑑賞くださいませ。



とはいっても、やはりなるだけ1人でも多く、鑑賞したいですよね。そういった場合の鑑賞法。



歯に衣着せず申し上げますと。



「早めに見切りをつける」ことですね。できれば最初の曲で。



この人の演奏はちょっと・・・と思ったら、意識して「聴かない」ように努めることです。耳を休ませるんです。



人を魅了する演奏であれば、疲れていても、嫌でも聴いてしまいますから。