朝食を終えて、少し休んでから漣は安西を誘ってベンツで芦ノ湖に向かった。徐々に周囲を雪化粧に染めてゆく湖を二人で暫しの間眺めた。「ここで別れよう。
私はここからタクシーで小田原に出てから東京に戻る。
もっと一緒に居たいが、アメリカでの仕事が待っているからな。
君は好きなだけあの別荘にいていいんだ。
皆にもそう告げある。
本当に今回の件ではすまなかった。
レミも心底反省しているから、許してやってくれ」
安西はとんでもないと頭をふった。
「本当に何から何までお世話になってしまって一。
僕みたいな者にこんなにしてくださって、ありがとうございます」
「君とこうした時間が持てて、本当に良かった。
こちらこそ、いくら礼を言っても足りないよ」漣は少し躊躇ってから、意を決して安西に話しかけた。
「これからは私の事をオナーと呼んでくれないか」
「え?オーナーですか?」
オーナーは所有者、転じて社長とも用いられる。
いずれは漣の傘下に身をおく彼が漣をオーナーと呼んでも不自然ではない。
だが、漣は頭を振った。
つづく一
この物語はフィクションです。
私はここからタクシーで小田原に出てから東京に戻る。
もっと一緒に居たいが、アメリカでの仕事が待っているからな。
君は好きなだけあの別荘にいていいんだ。
皆にもそう告げある。
本当に今回の件ではすまなかった。
レミも心底反省しているから、許してやってくれ」
安西はとんでもないと頭をふった。
「本当に何から何までお世話になってしまって一。
僕みたいな者にこんなにしてくださって、ありがとうございます」
「君とこうした時間が持てて、本当に良かった。
こちらこそ、いくら礼を言っても足りないよ」漣は少し躊躇ってから、意を決して安西に話しかけた。
「これからは私の事をオナーと呼んでくれないか」
「え?オーナーですか?」
オーナーは所有者、転じて社長とも用いられる。
いずれは漣の傘下に身をおく彼が漣をオーナーと呼んでも不自然ではない。
だが、漣は頭を振った。
つづく一
この物語はフィクションです。