やがて2人は、漣のプライベートな書斎に入った。
書斎とはいえ、そこは漣が本当に心を許した者だけを迎え入れる客間としても使われていた。今までこの部屋に入った人間は5人といなかった。
ゆったりとした高級ソファーに身を埋めて2人は今後について語り合った。
「君の生来のことだ。
私の希望を押しつけるつもりはない。
ただ、こうしてもらいたいという私の願望だけは伝えておきたい。
君が野球人生を全うした後で、君なりの将来の計画はあるだろう。
だが、出来ればそれからでも私の許に来て俳優としてもしくはプロデューサーとして働いてもらいたい。
それが私の望みだ」
「漣さん一」
「君が野球を引退するのは、10年後かあるいはもっと後かも知れない。
しかし、私は待っている。
君が投手として燃焼しつくした後でも君はまだまだ若い一。
確かに全く分野が異なる世界に新たに飛び込むのは勇気のいることだ。
だが、君ならば出来る一。
君には私と同じ世界で活躍してもらいたい。
そして、将来は君に私の後継者になってもらいたい」
「そんな一僕を後継者になんて。
無理です。
僕は映画の世界は何も知りません。
そんな僕が後継者になれる訳がありません」
安西は戸惑いながら首を振った。
つづく一
この物語はフィクションです。
書斎とはいえ、そこは漣が本当に心を許した者だけを迎え入れる客間としても使われていた。今までこの部屋に入った人間は5人といなかった。
ゆったりとした高級ソファーに身を埋めて2人は今後について語り合った。
「君の生来のことだ。
私の希望を押しつけるつもりはない。
ただ、こうしてもらいたいという私の願望だけは伝えておきたい。
君が野球人生を全うした後で、君なりの将来の計画はあるだろう。
だが、出来ればそれからでも私の許に来て俳優としてもしくはプロデューサーとして働いてもらいたい。
それが私の望みだ」
「漣さん一」
「君が野球を引退するのは、10年後かあるいはもっと後かも知れない。
しかし、私は待っている。
君が投手として燃焼しつくした後でも君はまだまだ若い一。
確かに全く分野が異なる世界に新たに飛び込むのは勇気のいることだ。
だが、君ならば出来る一。
君には私と同じ世界で活躍してもらいたい。
そして、将来は君に私の後継者になってもらいたい」
「そんな一僕を後継者になんて。
無理です。
僕は映画の世界は何も知りません。
そんな僕が後継者になれる訳がありません」
安西は戸惑いながら首を振った。
つづく一
この物語はフィクションです。