その言葉に応えるように尚一層すがり付いてくる若者をしばらく抱きすくめ、やがてそっと体を離すとベッドに横たわらせた。
「休みなさい。今は何も考えずに眠るんだ」
漣は安西の手を包みこむようにして握りしめた。
思いを告げて安堵した安西は、薬も効いてきたらしく安らかな寝息をたて始めた。
「一生、私が守ってやる」
漣は心の中でそう誓っていた。
つづく一

この物語はフィクションです。