「何でこんな目に遇わされるか判らんようだな。
教えてやろう。お前が漣のお気に入りだからさ一。
奴を苦しめるには、お前やこの売り出し中の吉本レミをいたぶるのが一番だと踏んだからさ」「何故、漣さんを一」
「訳は色々あるがそれをいちいち説明してやる気はない。
とにかく、俺は漣が憎い。
そして今はお前も同じくらい憎いんだ」
車は首都高速に入り、一路東京に向かった。
「今頃、漣はレミのマネージャーから知らせを受けてパニクッていやがるだろう。
フッ、ざまあみやかれってんだ」
「僕らをどこへ連れてゆく気なんだ?
有沢、お前のしている行為は明らかに犯罪だぞ!」
怒りを込めて言いつのる、安西の頬を有沢はいきなり平手打ちにした。
「一人前の口をきくんじゃねえよ!
青臭いガキが。レミを人質に取られては、手も足も出ねえだろう」
同時に冷たいナイフの感触が安西の喉元に突きつけられた。

つづく

この物語はフィクションです。