「パパ一、元気だった?
ぼく、逆上がりが出来るんだよ 」
「お父さん、元気してた?
もうちっとも顔を見せてくれないんだから」
弓子が引き取った娘と息子一。まだ7歳の弓子に生き写しの無邪気な息子と、中学2年生の思春期真っ盛りの娘が母親の背後から顔を出した。
この二つのジョーカーがある限り、自分と弓子の繋がりを絶てない事を漣は思い知っている。「あ、ああ。
お前達大きくなったな。
後でお小遣いをやるから、待っていなさい」
2人の子供には微笑み返したが漣の弓子に対する眼差しは冷たかった。
彼女は非常に勘が鋭く、人を見透かしてはっきりとした物言いでそれを指摘する。
それが昔から漣は苦手だった。「今日は、有沢さんと来させて頂いたのよ。
彼は潮書房の専務としてね」
「一一一!」
弓子が手を差し伸べた方向に、タキシード姿の美貌の男がいた。
有沢信吾(ありさわしんご)、35歳。
日本を代表とする有名俳優であり、潮書房の御曹司でもある。故に潮書房の専務という肩書きも持っている。漣は今回のパーティーには招かなかったのだがライバル社の潮書房には招待状を送っていたのでそちらのつてでこのパーティーに入り込んだのだろう。
180㎝のしなやかな体格と鋭い眼差しを持った二枚目だ。
有沢は漣に目礼もせず、憎々しげに漣を見つめていた。
つづく一
この物語はフィクションです。
ぼく、逆上がりが出来るんだよ 」
「お父さん、元気してた?
もうちっとも顔を見せてくれないんだから」
弓子が引き取った娘と息子一。まだ7歳の弓子に生き写しの無邪気な息子と、中学2年生の思春期真っ盛りの娘が母親の背後から顔を出した。
この二つのジョーカーがある限り、自分と弓子の繋がりを絶てない事を漣は思い知っている。「あ、ああ。
お前達大きくなったな。
後でお小遣いをやるから、待っていなさい」
2人の子供には微笑み返したが漣の弓子に対する眼差しは冷たかった。
彼女は非常に勘が鋭く、人を見透かしてはっきりとした物言いでそれを指摘する。
それが昔から漣は苦手だった。「今日は、有沢さんと来させて頂いたのよ。
彼は潮書房の専務としてね」
「一一一!」
弓子が手を差し伸べた方向に、タキシード姿の美貌の男がいた。
有沢信吾(ありさわしんご)、35歳。
日本を代表とする有名俳優であり、潮書房の御曹司でもある。故に潮書房の専務という肩書きも持っている。漣は今回のパーティーには招かなかったのだがライバル社の潮書房には招待状を送っていたのでそちらのつてでこのパーティーに入り込んだのだろう。
180㎝のしなやかな体格と鋭い眼差しを持った二枚目だ。
有沢は漣に目礼もせず、憎々しげに漣を見つめていた。
つづく一
この物語はフィクションです。