「木次が彼の写真集を撮りたいと私に持ちかけた時は正直、驚きました。
今まで誰も考えなかった事でしょう。
野球選手をタレントと同じ立場で撮るなどとは一。
私も最初は二の足を踏んでいたのですが、これ程大衆に支持されるとは思いませんでした」
「たしか今年出版された写真集の売り上げでも2位になったと聞いたが」
「ええ、漣文庫で出版した中では勿論1位でした。
何しろ夕子の新しい写真集より売れたのですから」
「そのうち野球選手がタレント化する時代が来るかもしれないな。
私も彼をCMに起用して、スポンサーから大喜びされたよ。
スポーツドリンク、レイラの売り上げが昨年の倍に伸びたからな。
彼は野球選手としては超一流だし、タレントとしてもやっていける知名度と人気を得た訳だ」「ですが一」
漣は少々寂しげに言った。
「私としては、今すぐにでも彼を主演にした映画を製作したい思いなのです。しかし、当たり前の事ですが、彼は野球をやめる気は全くありませんからね。ただ、引退後でも良いから私の傘下に入ってくれればと念じているのですよ。まだ24歳ですから、ずっと先の話になるでしょうが。
それでも私と関わっていれば、芸能界に興味を持ってくれるだろうと交際を続けている訳です」
「それだけかな?」
「え?」
「正直に言いたまえよ。
君はあの若者に恋しているのだろう?」
漣は、思わず気色ばんで山口に問い返した。
「おっしゃる意味が判りませんが」
つづく一
この物語はフィクションです。
今まで誰も考えなかった事でしょう。
野球選手をタレントと同じ立場で撮るなどとは一。
私も最初は二の足を踏んでいたのですが、これ程大衆に支持されるとは思いませんでした」
「たしか今年出版された写真集の売り上げでも2位になったと聞いたが」
「ええ、漣文庫で出版した中では勿論1位でした。
何しろ夕子の新しい写真集より売れたのですから」
「そのうち野球選手がタレント化する時代が来るかもしれないな。
私も彼をCMに起用して、スポンサーから大喜びされたよ。
スポーツドリンク、レイラの売り上げが昨年の倍に伸びたからな。
彼は野球選手としては超一流だし、タレントとしてもやっていける知名度と人気を得た訳だ」「ですが一」
漣は少々寂しげに言った。
「私としては、今すぐにでも彼を主演にした映画を製作したい思いなのです。しかし、当たり前の事ですが、彼は野球をやめる気は全くありませんからね。ただ、引退後でも良いから私の傘下に入ってくれればと念じているのですよ。まだ24歳ですから、ずっと先の話になるでしょうが。
それでも私と関わっていれば、芸能界に興味を持ってくれるだろうと交際を続けている訳です」
「それだけかな?」
「え?」
「正直に言いたまえよ。
君はあの若者に恋しているのだろう?」
漣は、思わず気色ばんで山口に問い返した。
「おっしゃる意味が判りませんが」
つづく一
この物語はフィクションです。