そして誰もいなくなった…。
この原作を読んだのはまだ原作者のアガサ・クリスティ女史がご存命の頃でした。
つまり、私が青春時代真っ盛りの頃でした。
正確な年はもう覚えていないくらい昔の事です。
もう怖くて、怖くて謎解きの恐ろしさに読んでいて声も出ませんでした。

その原作ドラマに渡瀬氏は重要な役で病をおして迫真の演技をなさっておられました。
どうしても渡瀬氏の現実に置かれている状況とオーバーラップしてしまいました。
この方こそ終生役者人生を全うされた方だと強く感じました。各局で渡瀬恒彦氏の追悼番組を争うようにして放送するのは、テレビに対するその貢献度が絶大なものであるからです。
渡瀬氏は渡瀬氏であって、尚且つあらゆる役どころでその役に成りきれるという希有な存在感を持った方でした。
だからこそ、オファーが多くまたそれに応えうる方でした。
本当に、本当に残念です。
十津川警部シリーズ、ボディガードシリーズ、朝のドラマ、おしんで唯一若き頃から老年期迄を演じきった方でした。
まだご冥福を祈る気にはなれません。
無念でならないからです。
では~!