娘は、毎朝一家の朝食を作ってから仕事に行きます。
出掛けた直後に電話があり、まだ早い時間なのに何かあったのかとあわてて受話器を取り上げました。
すると電話は娘からでした。
大根の煮物の火を点けたままだから消してと必死な報告でした。
電話を切ってコンロを見たら、ちゃんと消えていました。
大丈夫だったからーそんなに心配性だと更年期が重くなるよとメールしました。
娘から絶対つけっぱなしかと思った。更年期は諦めているから大丈夫~みたいな微妙な返事が返ってきました。
親って本当に馬鹿みたいですが自分が逝ってしまうかもしれない未来の娘の更年期まで心配しているんだなとなんだか切なくなりました。
亡くなった父が大分弱って来た頃、見舞い実家に来ていた私に「お前、墓はどうするんだ?」と訊いてきた事があります。
「合同墓にするか新しく墓は買うから」
とか適当な答えを言ったと思います。
「まあ、何とかなるだろ」
と父もそれ以上は言いませんでした。
両親の墓は長男である上の兄が守るので、私は親と同じお墓には入れないでしょう。
父もちょっと心配になって訊ねてくれたのだと思います。
自分が弱っても年を取っても自分より子の先行きや健康の心配をするー親とはそういうものなのです。
子にしてみれば煩わしいとかウザいとか思うかも知れないーでも親になればこその思いだと判って欲しいおばさんなのでした。
それではまた。