義足
注(これは、自分のみた夢を詩にしたものです)
足が片方
なくなっていた
右足が
義足に
なっていた
何も
知らないうちに
何も
起こらない
うちに
足が片方
なくなっていた
往来を
義足で
歩いていた
ギシギシと
それはきしみ
重かった
片足である
ことを
自覚していた
不思議に
痛みはなく
自分の意志とは
無関係に
その足は
ギシギシと
往来を
歩いていた
誰もふりむく
者はいなかった
それを私は
当然としていた
邪魔だと
思った
ひざから下の
偽の足が
なくても
歩ける気がした
ああ確かに
歩けるとも
歩けるとも
はずしてやろう
そう思って
手をかけた
ふと気がつくと
マラソンの
スタート
ラインに
義足をつけた
ままで
立っている
自分自身を
見つけた
何の合図もなく
走者は
一斉に
駆け出した
その一人に
なっていた
息を吸いも
しなければ
吐きも
しなかった
義足は鳴った
音はなく
聞こえも
しなかったが
確かに鳴った
片足なのに
マラソンなど
不可能な
はずなのに
走っていた
確かに
右足はないと
自覚しながら
無表情な
偽の足を
見つめながら
誰も
とめはしない
義足で
走る私をー
義足は
濡れてきた
血が
にじんでいた
だが誰も
恐れはしない
血まみれの
義足を
義足は濡れて
血のりで
キシキシと
いった
ひざから下が
かすかに
疼いた
疼いた
疼いて
走っては
ならない、
と思った
だが意志とは
うらはらに
足はコースを
ひたすらに
走っていた
虚ろな灰色の
道のりを
ただひたすらに
走っていた
注(これは、自分のみた夢を詩にしたものです)
足が片方
なくなっていた
右足が
義足に
なっていた
何も
知らないうちに
何も
起こらない
うちに
足が片方
なくなっていた
往来を
義足で
歩いていた
ギシギシと
それはきしみ
重かった
片足である
ことを
自覚していた
不思議に
痛みはなく
自分の意志とは
無関係に
その足は
ギシギシと
往来を
歩いていた
誰もふりむく
者はいなかった
それを私は
当然としていた
邪魔だと
思った
ひざから下の
偽の足が
なくても
歩ける気がした
ああ確かに
歩けるとも
歩けるとも
はずしてやろう
そう思って
手をかけた
ふと気がつくと
マラソンの
スタート
ラインに
義足をつけた
ままで
立っている
自分自身を
見つけた
何の合図もなく
走者は
一斉に
駆け出した
その一人に
なっていた
息を吸いも
しなければ
吐きも
しなかった
義足は鳴った
音はなく
聞こえも
しなかったが
確かに鳴った
片足なのに
マラソンなど
不可能な
はずなのに
走っていた
確かに
右足はないと
自覚しながら
無表情な
偽の足を
見つめながら
誰も
とめはしない
義足で
走る私をー
義足は
濡れてきた
血が
にじんでいた
だが誰も
恐れはしない
血まみれの
義足を
義足は濡れて
血のりで
キシキシと
いった
ひざから下が
かすかに
疼いた
疼いた
疼いて
走っては
ならない、
と思った
だが意志とは
うらはらに
足はコースを
ひたすらに
走っていた
虚ろな灰色の
道のりを
ただひたすらに
走っていた