羽 蟻


白くまばゆい
光があった
その光に
無数の
黒い点が
散在していた
四方に
飛び散った点は
空しい本能を
忠実に行う
ただひたすら
光へと向かう
羽を持った
黒い点の群れ
指先で
握りつぶす事も
たやすい
そのか細く
黄金色を
はなつ群れは
我々が
太陽へ
行きつくよりも
はるかに
たやすく
彼等の太陽に
辿り着く
暗闇の中に
射し込む
一条の光の
源が
彼等の
太陽なのだ


その太陽に
行きついた時
白く明るい死が
彼等を覆う
最後まで
燃えつきる
こともなく
やがて、
力つきて
落ちる


それではまた。