飴屋のおじさん
飴屋のおじさん
通る日は
チリリン
チリリン
鈴の音
背中に背負った飴達が
ふたをあけて
飛び出して来る
「さあさ、
何でも
十円だよ。
お三時飴に
ハッカ糖。
金太郎飴は
いかがかね。
さあいらはい
いらはい」
大きな声で
宣伝してた
皆な
手に手に
お金を持って
汗でぬれた
十円玉を
飴屋の
おじさんの
浅黒くて
大きな手に
チャリン
チャリンと
おいてった
「いらはい。
いらはい」
飴屋の
おじさんの
そこぬけの
笑い顔に
ひかれて
私もよく
母さんに
せがんで
買いにいった
もんだった
ある日、
飴屋の
おじさんが
私の家の前を
通りかかったから
「飴、
ちょうだい」
と言った
そしたら
おじさんは
悲しそうな
顔をして
だまって
おじぎして
行ってしまった
背中には
飴の入った
ふろしき
包みも
よく
鳴らしていた
小さな鈴も
なかった
「あの人、
奥さんが
亡くなった
そうね」
「そう、
治療費が
欲しくて
飴屋をやって
いたとか…。
お気の毒にねえ
」
ふと
小耳に
はさんだ言葉
幼かった私には
わからなかったけど
その日から
飴屋のおじさん
来なかった
これも中学2年の時の作品です。
散文詩的な詩です。
現実に飴を売っているおじさんには一回くらいしか出会っていないのですが、よほど心に強く印象付けられたのでしょう。
詩として形づくるほどに。最後の部分はフィクションです。
それではまた。
飴屋のおじさん
通る日は
チリリン
チリリン
鈴の音
背中に背負った飴達が
ふたをあけて
飛び出して来る
「さあさ、
何でも
十円だよ。
お三時飴に
ハッカ糖。
金太郎飴は
いかがかね。
さあいらはい
いらはい」
大きな声で
宣伝してた
皆な
手に手に
お金を持って
汗でぬれた
十円玉を
飴屋の
おじさんの
浅黒くて
大きな手に
チャリン
チャリンと
おいてった
「いらはい。
いらはい」
飴屋の
おじさんの
そこぬけの
笑い顔に
ひかれて
私もよく
母さんに
せがんで
買いにいった
もんだった
ある日、
飴屋の
おじさんが
私の家の前を
通りかかったから
「飴、
ちょうだい」
と言った
そしたら
おじさんは
悲しそうな
顔をして
だまって
おじぎして
行ってしまった
背中には
飴の入った
ふろしき
包みも
よく
鳴らしていた
小さな鈴も
なかった
「あの人、
奥さんが
亡くなった
そうね」
「そう、
治療費が
欲しくて
飴屋をやって
いたとか…。
お気の毒にねえ
」
ふと
小耳に
はさんだ言葉
幼かった私には
わからなかったけど
その日から
飴屋のおじさん
来なかった
これも中学2年の時の作品です。
散文詩的な詩です。
現実に飴を売っているおじさんには一回くらいしか出会っていないのですが、よほど心に強く印象付けられたのでしょう。
詩として形づくるほどに。最後の部分はフィクションです。
それではまた。