昔、¨音¨に優れた最高神が人界に降臨した。
当時は、降臨を促す神は存在していなかった。
それ故に彼が降臨したのは、既に老境に達してからだった。
しかも、¨音¨は闇蓬来と戦う為の武器にはならなかった。
考えあぐねたその最高神は、人界の洞窟に音を基調にした世界を創造した。
そして、その洞窟を音瀬と名付け別界(べっかい)へと移動させた。

更に将来、強力な神が降臨した時にその手助けになる様にと音瀬界での理を持てる鋳型を自らの若き日の姿を模して創造した。
最強の神が降臨する時期に人界に転生させる様に空世と約束をかわした。
そして、まさに最強の最高神シュナク・サーレとやがて絶対神となるサナヤが生まれる絶好の時期に先行して、マカゲは人界に転生した。
やがて、彼等は出会い音瀬界へと導かれて行った。
バハラードは、三者の働きで真の平和を得た。
だが、まさかこれ程までに深い絆がマカゲと神々の間に生じるとは―。
それは、闇蓬来にその存在を見抜かれ、自ら虚無界に堕ちて行った当時の最高神にも全く予測がつかなかったのである。