―マナイ神様、何をなさるおつもりですか?―

―貴方を元の姿に戻します。
その為にこそ、私はここに来たのです。―

クヌギは、慌てた。

―それは、不可能です。
たとえ絶対神様でも、それは叶いません。―

―判っています。
我が親人亡き後私がことを起こせば、バハラードの理を歪める者として全ての大気が私と敵対するでしょう。―

―ご存知ならば尚の事、私を消去出来ないのならどうぞこのままお捨て置き下さい。―

―それは出来ません。
あの貴き方とも約束しました。貴方を元の姿に戻すと。
何より、私が貴方を我が手に取り戻すのを望んでいるからです。―

バハラードの
¨気¨がバハラード界と同化した今、
ただ、均衡を保とうとのみ働く理は絶対神にとってまさに天敵そのものである。
個人のレベルで―たとえ善行を成す為だとしても理(この場合は、型代外し)を違えた者を再び正常に戻す行為は絶対に許しがたいものとなる。
有形・無形の責めを絶対神は受ける事となる。
それは、言語を絶する苦痛を伴うものなのだ。
しかし、絶対神は熱い念をクヌギの体に送り始めた。
―つづく。