マナイ神は、長に導かれるままに空転車を走らせた。
やがて、決戦の荒野に蛇防御の青いベールに包まれた最高神を見いだした。

ーここに、いらしたのですね。ー

マナイ神は深い念で優しくクヌギに語りかけた。

ーマナイ神様…。ー

クヌギは型代を外した身を恥じ入るように縮めた。

ーお笑いください。
この惨めな姿を。
どうぞ、このまま私を罰して下さい。
貴方様のお力をもってこの愚かで罪深き私めをお消し下さい。ー

ー罪?
罪とはー貴方に何の罪があると仰るのですか?ー

マナイ神は、心底不思議そうに問いかけた。

ー先程、申し上げたではございませんか。
絶対神であらせられる貴方様を事もあろうに長年に渡り従神として扱い、我が僕としての理不尽な振る舞いーそれだけでも、私は消去されるべき存在であります。

マナイ神は微笑んで、頭を振った。

ーそれを仰るなら私の罪はどうなるのでしょうか。
バハラードを統べる身でありながら、自身が何者であるかも悟れずに全ての責任を貴方に背負わせてきた私はー。
今まで一切の責任を放棄していた私こそ、最も罪深き存在ではありませんか。ー

マナイ神は、悪戯っ子の様な微笑みを浮かべた。