マナイ神は痛ましげに顔を伏せた。

「我が親人バハラードと時を同じくして生まれ出し大神ー。
一度はお目にかかりたかった。」

マカゲは注進を続けた。

「そして、守護神一族の長と闘われたシュナク・サーレ様は…。
あの馬鹿ー。
…すいません。
あの方は型代を外してしまわれました。」

「何ですって!?」

「愚かな方です。防御をかけずに守護神一族の長に勝つにはそれしかないと考えられたのでしょう。
それもありますが、長年の怨念に終止符を打つには、自らも彼等と同じ痛みをと思われたのではないでしょうか。
少なくとも、私はそう思います。」

「マカゲ…さん。」

「お願いいたします!
絶対神様。
愚かかもしれませんが、クヌギは真(まこと)の聖神です。
己を捨てて、闇に堕ちた者達に慈悲を与えました。
どうかあいつを…あの方をお救いください!」

「判りました。
やりましょう。ですが、マカゲさん、貴方はどうなさるおつもりなのですか?」

「私の事はお構い無く…。」

「しかし…。」

「いいと言っているでしょう!あまりしつこいと怒りますよ!」

マナイ神はためらったが、今はマカゲの願いを優先すべきだと判断した。
何より彼が一番にクヌギの救出を望んでいるのだから。