「あんた、クヌギの親だろう!」

「クヌギ?
ああ、シュナク・サーレの人界での名か。」

「闇蓬来の黒幕は、あんただったのか!?」

¨…。¨

神は、答えなかった。

代わりに凄まじい敵意をマカゲに向けた。

¨我が浅ましき姿、見られたからにはそなたを滅ぼさねばならぬ。
覚悟せよ!¨

「そう来たか!
なら俺も遠慮はしない。
やってやろうじゃないか!!」

マカゲは身構えた。
実はもう限界に近い体の節々が悲鳴をあげた。

(もう少し待ってくれ。
もう少し-。)

マカゲはそう念じながら、空転車を¨神¨にめがけて走らせた。泥々しいうねりは人型となり、暗雲がマカゲを押し包まんとした。
その命を一瞬で滅ぼす為に。
だが、マカゲはその攻撃をものともせずに一直線に¨神¨の源に突入した。
即ち、シュナク・バズーラの懐に。

「オオォーッ!」

マカゲの雄叫びと共に空転車は大神の急所を貫いた。
ほんの一瞬の事だった。
その手応えの確かさが、マカゲの胸に辛く響いた。

¨ありが…とう。
これで良い。
これで全てが
終わ…る。¨

マカゲは、悲しげに大神を見つめた。
シュナク・バズーラは最初からマカゲに討たれるのを望んでいたのだ。―つづく。