¨マカゲさん、頼みがあるんだ。俺をその空転車に乗せてくれないか。
さっき言ったひねくれ者の方をつけなくちゃならないんだ。
そいつ、出てきたらあっという間にとんずらしやがって。
行方が判らないんだ。
音瀬の長はもう限界で依り代にはなってもらえない。
だから、俺は直接そいつに会って神界へ行くように説得しなけりゃならない。どうしても駄目なら別の手を使わなければだし。¨

別の手―即ち、¨滅びの技¨
相手を完全消滅させられるが、同時に自身も消滅してしまう。今上最高神のみが用いられる究極の技。
クヌギは、闇蓬来の黒幕を消滅させたい訳ではなく、自らが消え去りたいが為にその技を用いようとしている。
マカゲにはクヌギのその目論見が手に取るように判った。

¨ブッブッー!無理だ。
お前、広がり過ぎ。
乗せられる訳がないだろう。
無茶言うな。¨

¨そうか。
まあ、そうだよな。
チッ!ここまで来て―。¨

クヌギが考えあぐねていると、マカゲがこう切り出した。

¨俺が代わりに行って、そいつを説得するなり倒すなりしてきてやる。¨

クヌギは焦った。

¨無茶を言うなよ。
相手は闇蓬来、いや守護神一族を不死身にしてきた¨核¨を司る神だぜ。¨