¨マ…カゲさん。¨

¨お前…クヌギなのか?¨

眼前に横たわる異形の物体は、本当にあのクヌギなのか?

¨見られちまったな。
アハハ…ハハ。
俺、型代を外したんだ。

¨クヌギ!¨

¨覚悟はしてたんだ。
けど…ここまでだったとは…な。¨

深緑色をしたアメーバ状の泥々しい物体は、もはやどの世界においても受け入れられはしないだろう。
少なくとも生き物としては、決して認められない様相を呈していた。

¨型代(生身の体)を保っていれば、防御術をかけて体を守らなければならない。
だから、長に勝つにはこうするしかなかった。¨

物体は、戦慄(わなな)く様にうごめいた。
まるで子供が泣く様に。

¨でも、これで良かったんだ。
彼等は俺の気持ちを判ってくれた。
絶対神様も御降臨あそばされて神界を甦らせてくださった。
神界への道も開かれた。
彼等は救われたんだ。
今、神界への道を渡っている。たった1人のひねくれ者を除いてな。¨

マカゲは、¨物体¨に駆け寄るとその一部を掬い上げて力一杯抱きしめた。

¨馬鹿野郎…。この大馬鹿野郎―!¨

¨痛てえよ、
オッサン―。¨

クヌギは闇蓬来が実は神界の犠牲者だったとマカゲに話した。