「人界に戻れたけど、あのお三方も一族も全てあの空間に呑まれてしまって行方知れず。
念を送ろうにも送りようがなかった。
だから私は皆から連絡が来るまで待つしかなかった。
長かった、本当に長かったわよ。」
夫の胸にすがってキリコは泣き崩れた。
「最高神…様。」
¨気¨はクヌギにキリコの行方を詰問した時を思い出した。
何とも言えない妙におどおどした態度にみえた。
それが疚しさ故のものだと自分は誤解した。
違うのだ。
必死で蛇防御をかけたが、その結果が判らなかった。
最高神自身としてはあの時最善を尽くしていた―しかし、それを赤裸様(あからさま)にひけらかす方ではなかった。
彼女にかけた術が吉と出たか否か確かめられなかったから不安げな態度だったのだ。
それを私は―、卑しい心根で邪推した。
キリコが裏切り者だから、彼女を捕らえて虐待しているのではないかと―。
念を送ろうにも送りようがなかった。
だから私は皆から連絡が来るまで待つしかなかった。
長かった、本当に長かったわよ。」
夫の胸にすがってキリコは泣き崩れた。
「最高神…様。」
¨気¨はクヌギにキリコの行方を詰問した時を思い出した。
何とも言えない妙におどおどした態度にみえた。
それが疚しさ故のものだと自分は誤解した。
違うのだ。
必死で蛇防御をかけたが、その結果が判らなかった。
最高神自身としてはあの時最善を尽くしていた―しかし、それを赤裸様(あからさま)にひけらかす方ではなかった。
彼女にかけた術が吉と出たか否か確かめられなかったから不安げな態度だったのだ。
それを私は―、卑しい心根で邪推した。
キリコが裏切り者だから、彼女を捕らえて虐待しているのではないかと―。