神界への道を渡る元闇蓬来の¨気¨は、自らの胸に湧き出た疑問と葛藤していた。
まさか、自分の内部に″あの方″がいらしていたとは―。
やはり己の体質故に乗り移られたのだろうか。
いや、もうそれはいい。
今更、考えてもどうにもならない事だ。
それより、あの最高神という方は何故、あのような真似をなさったのだろう。判らない。
自分の浅はかな思考では、到底理解出来ない。最初に闘った時に、いかに恩師を利用しようとしたからとはいえ憎悪を剥き出しにしてきた最高神―。
以来心底闇蓬来を憎み、人界でも音瀬界でも全力を尽くして戦いを挑んできた。
その彼が我々が同じ神族であり神界の理不尽な仕打ちを受けて敵になったと知っただけで我々を許した。
しかも自らを崩壊させてまで、神界への道を開いてくれるとは…。
自分が最高神の立場だったら、今までの憎しみの大きさに負けてここまで敵に尽くす訳がない。
今までの失態を思い、遠慮がちにおずおずと神界への道の最後尾を渡りながら¨気¨は自問自答していた。
その時、いきなり背中を思い切り叩かれて¨気¨は驚いて振り返った。
「あ・な・た。」
キリコだった。こまっしゃくれた妻の笑顔が彼の目に飛び込んできた。
まさか、自分の内部に″あの方″がいらしていたとは―。
やはり己の体質故に乗り移られたのだろうか。
いや、もうそれはいい。
今更、考えてもどうにもならない事だ。
それより、あの最高神という方は何故、あのような真似をなさったのだろう。判らない。
自分の浅はかな思考では、到底理解出来ない。最初に闘った時に、いかに恩師を利用しようとしたからとはいえ憎悪を剥き出しにしてきた最高神―。
以来心底闇蓬来を憎み、人界でも音瀬界でも全力を尽くして戦いを挑んできた。
その彼が我々が同じ神族であり神界の理不尽な仕打ちを受けて敵になったと知っただけで我々を許した。
しかも自らを崩壊させてまで、神界への道を開いてくれるとは…。
自分が最高神の立場だったら、今までの憎しみの大きさに負けてここまで敵に尽くす訳がない。
今までの失態を思い、遠慮がちにおずおずと神界への道の最後尾を渡りながら¨気¨は自問自答していた。
その時、いきなり背中を思い切り叩かれて¨気¨は驚いて振り返った。
「あ・な・た。」
キリコだった。こまっしゃくれた妻の笑顔が彼の目に飛び込んできた。