最高神の屋敷――その地下室。

マカゲと別れたサナヤは、その身を清めゆったりとしたローブの衣服に着替えた。
全てはバハラードの¨気¨と対峙する為だった。
音瀬の民は心配そうにサナヤの周りを取り囲んだ。
彼を守るようにしてフワフワと浮いていた。
サナヤは何度もこの場から離れるように頼んだが頑固な民達はそれを拒んだ。
ガランとした地下室の中央に座りサナヤは身構えた。『地べたを這いずり回って、泥まみれになって血へどを吐くほど必死になってみたのか!?』

マカゲの言葉がその耳にこびりついていた。

私の闘いは、これから始まる。
バハラードの¨気¨との闘いが―。
いや、¨気¨とはバハラード界全てを指しているのだ。
混沌から大神と共に生まれでた―その時より、自我を持てる者である。
これからは、¨気¨をバハラードと呼ぼう。
サナヤはそう決意した。

問題は、如何にしてバハラードとの接触を図るかだ。
サナヤは思案にくれた。
その時、唐突に思い出した。
マカゲとの対話を―。
―つづく。