それは大昔―。
神界が繁栄の絶頂期であった時代に遡る。
神界の大神―
シュナク・バズーラを頂点として、神々は豊かで安寧な日々を過ごしていた。
だが、ある日突然次元に巨大な亀裂が生じた。
そこから異界の神、ゾアナが出現した。
シュナク・バズーラは傷ついた異界の神を丁重に迎え入れ、治療を施した。
ゾアナは、異界の複合神だった。
実は、混沌のバハラードから最初に誕生したシュナク・バズーラとシュ・レンカも又複合神という宿命を背負っていた。
それ以降に誕生した神々は、単一(たんいつ)神であり、男女や動物として一つの魂で創造されていた。
単一神は、殆どがパートナーを見いだして2人1組となって幸福に暮らしていた。
しかし、複合神として様々な魂を持つシュナク・バズーラは他の神々と愛し合えない定めにあった。同じ複合神であるシュ・レンカはずっとバズーラを愛していたが、バズーラは全く気付かずにいた。
バハラード創成以来、シュナク・バズーラは神界の大王であったが、常に孤独の中にいた。
しかし、異界の神であっても同じ複合神であるゾアナにバズーラ深く魅せられた。
ゾアナも又、恩を受けた心優しきバズーラを愛するようになった。