「詫びなければならないのは、私の方だ。
ずっと貴方の気持ちを知りながら、拒み続けてきた。
許して欲しい。でも、今は違う。この戦いが終わったら共に―ずっと暮らそう。」
サナヤは、もうクヌギに対して敬語は用いなかった。
年長者として、そしてクヌギの保護者として生きる決意を示したかったのだろう。
クヌギは、気が遠くなる程嬉しかった。
だが―それは叶わないだろう。これから、ある真実を暴きそれによって選ぶであろう自身の行く末を思えば―。
「サナヤ、貴方に訊きたい事がある。」
「サナヤ、教えて欲しい。
誠の名を―。
人名の早奈谷高樹ではない、神の名を。」
「クヌギ、それは出来…ない。」
「本来、降臨すれば俺のシュナク・サーレの様に新たな名を得るのが人界神の習いだ。
それを、贈り名という。
貴方は、神に成ってもずっとサナヤと名乗り続けた。
本当は、贈り名を得た筈なのに。
それは、名乗るのを禁忌とされたからだろう?だが、あえて問う。
その名を教えて欲しい。」
「クヌギ、駄目だ。その名を口にするのは固く禁じられている。
何者にかは判らないが―。
私自身、1度名乗った覚えがあるがはっきりしていない。
うまく思い出せないのだ。
でも、たとえクヌギにでも名乗ってはいけない気がする―。」
ずっと貴方の気持ちを知りながら、拒み続けてきた。
許して欲しい。でも、今は違う。この戦いが終わったら共に―ずっと暮らそう。」
サナヤは、もうクヌギに対して敬語は用いなかった。
年長者として、そしてクヌギの保護者として生きる決意を示したかったのだろう。
クヌギは、気が遠くなる程嬉しかった。
だが―それは叶わないだろう。これから、ある真実を暴きそれによって選ぶであろう自身の行く末を思えば―。
「サナヤ、貴方に訊きたい事がある。」
「サナヤ、教えて欲しい。
誠の名を―。
人名の早奈谷高樹ではない、神の名を。」
「クヌギ、それは出来…ない。」
「本来、降臨すれば俺のシュナク・サーレの様に新たな名を得るのが人界神の習いだ。
それを、贈り名という。
貴方は、神に成ってもずっとサナヤと名乗り続けた。
本当は、贈り名を得た筈なのに。
それは、名乗るのを禁忌とされたからだろう?だが、あえて問う。
その名を教えて欲しい。」
「クヌギ、駄目だ。その名を口にするのは固く禁じられている。
何者にかは判らないが―。
私自身、1度名乗った覚えがあるがはっきりしていない。
うまく思い出せないのだ。
でも、たとえクヌギにでも名乗ってはいけない気がする―。」