深刻極まりない状況なのに、マカゲは妙に感心してしまった。
確かに癒しの神であるサナヤだからこそ、ここまでの傷を負って生き長らえたのだろう。
もしも、クヌギにこの小刀が一本でも刺さったらひとたまりもなく肉体は滅びていただろう。
空世へ行けないクヌギは虚無界(即ち死ぬ)へ行くしかなかっただろう。
「これは…神界の制裁ではない。」
マカゲは、闇蓬来の長の仕業だと看破した。
金色の小刀を用いる事で、神界からの罰だと思わせサナヤの防御力を弱らせていたのだ。
(あの長―。
こんな汚い真似をする奴だったのか。)
何か信頼を裏切られた思いがして、マカゲの心は怒りにうち震えた。
だが、今は神々を救う事に専念しなければならない。
「すまん。
サナヤ、ひどい事を言った。
まさか、こんな状況だったとは―。」
マカゲは一本、一本小刀を抜きながら詫びた。
サナヤは黙ってされるままになっていた。
マカゲは小刀を抜き終えると、クヌギの遺体に駆け寄った。
クヌギの左胸には黒焦げの火傷が残されていた。
「…。」
マカゲは無言のまま、人界でサナヤがクヌギに施した手かざしの術をかけた。
僅か2、3分でその火傷を治した。
「マカゲさん―。」
サナヤは驚いてマカゲを見つめた。
確かに癒しの神であるサナヤだからこそ、ここまでの傷を負って生き長らえたのだろう。
もしも、クヌギにこの小刀が一本でも刺さったらひとたまりもなく肉体は滅びていただろう。
空世へ行けないクヌギは虚無界(即ち死ぬ)へ行くしかなかっただろう。
「これは…神界の制裁ではない。」
マカゲは、闇蓬来の長の仕業だと看破した。
金色の小刀を用いる事で、神界からの罰だと思わせサナヤの防御力を弱らせていたのだ。
(あの長―。
こんな汚い真似をする奴だったのか。)
何か信頼を裏切られた思いがして、マカゲの心は怒りにうち震えた。
だが、今は神々を救う事に専念しなければならない。
「すまん。
サナヤ、ひどい事を言った。
まさか、こんな状況だったとは―。」
マカゲは一本、一本小刀を抜きながら詫びた。
サナヤは黙ってされるままになっていた。
マカゲは小刀を抜き終えると、クヌギの遺体に駆け寄った。
クヌギの左胸には黒焦げの火傷が残されていた。
「…。」
マカゲは無言のまま、人界でサナヤがクヌギに施した手かざしの術をかけた。
僅か2、3分でその火傷を治した。
「マカゲさん―。」
サナヤは驚いてマカゲを見つめた。