¨貴様ーっ!!¨
長は思わず我を忘れた。
核の加護で時が経てば全て復活するのを承知していても、愛する一族の息も絶え絶えの姿に冷静さを欠いた。
長は、クヌギに向かって威力のある火炎玉を投げつけた。
クヌギは、その火玉を避けようとさえしなかった。
まるでそうされるのを望んでいるかの様に。
火玉は、クヌギの左胸を射抜いた。
止める間も何もなかった。
全ては、一瞬の出来事だった。

「クヌギーッ。」

マカゲとサナヤは同時に叫んだ。

クヌギは胸を押さえ、そのまま地上へと落ちて行った。

闇蓬来の長は我に帰った。
激しく動揺した様子で、傷ついた一族全員と共に空間移動の術を用いてその場から姿を消した。


マカゲは、空転車にクヌギを乗せてサナヤの許に降り立った。
サナヤは、半狂乱になってクヌギを抱き締めた。
だが、既にクヌギは息絶えていた。