尚、ためらう長に業を煮やした¨気¨は¨縛¨に目配せをした。
¨気¨を第一の長として忠節を尽くす¨縛¨はその両手から蜘蛛の糸状の縄を長に向かって発した。

忽ち、長は全身を繭の様に包まれ全く身動きが取れなくなってしまった。

「何の真似だ!
¨気¨よ!」

「暫しのご辛抱を―。」

¨気¨は囚われの身になった長に深々と礼をした。

¨気¨は闇蓬来一族を集めて宣言した。

「長は師に呼ばれて暫し留守にされる。
よって今は我が全ての指揮をとるものである。長のお許しも出た。
皆の者、最高神とその一味を殲滅に参るぞ!」

闇蓬来においても、上位の者の命令は絶対である。

一族は鬨(とき)の声を上げた。

(えらい事になった―。)

様子を窺っていたマカゲは慌てて空転車をアジトに向けて走らせた―。
―つづく。