「俺は20歳(はたち)でサナヤは28歳だ。
音瀬へ来てからどれ程の時が流れたかは判らない。
この世界は、人界とは異なる時間経過になっているかも知れないから、ここでの時間を差し引いたとしても―。」
クヌギの顔付きが険しくなった。
「あまりにも立て続けに戦ってきたから、人界では考える暇もなかった。
俺自身が年を取らないせいもあって気にもしていなかった。
だけど、俺達は人界で15年は戦っていたよな。
本当ならマカゲさんは50歳近い筈なのに…。」
クヌギは、疑わしげな眼差しをマカゲに向けた。
「あんたも全く年を取っていない!
出会った頃そのままだ。
…神ではないあんたまで何故年を取らないんだ!?」
「…。」
マカゲは、クヌギから背を向けた。
「今更、こんな事を訊くなんて自分でも間抜けだと思うよ。
それに責めてる訳じゃない。
あんたは、音瀬では勿論、人界でも本当に良くやってくれた。
感謝している。
ただ、俺は知りたいんだ。
あんたの身の上を。」
―つづく。
音瀬へ来てからどれ程の時が流れたかは判らない。
この世界は、人界とは異なる時間経過になっているかも知れないから、ここでの時間を差し引いたとしても―。」
クヌギの顔付きが険しくなった。
「あまりにも立て続けに戦ってきたから、人界では考える暇もなかった。
俺自身が年を取らないせいもあって気にもしていなかった。
だけど、俺達は人界で15年は戦っていたよな。
本当ならマカゲさんは50歳近い筈なのに…。」
クヌギは、疑わしげな眼差しをマカゲに向けた。
「あんたも全く年を取っていない!
出会った頃そのままだ。
…神ではないあんたまで何故年を取らないんだ!?」
「…。」
マカゲは、クヌギから背を向けた。
「今更、こんな事を訊くなんて自分でも間抜けだと思うよ。
それに責めてる訳じゃない。
あんたは、音瀬では勿論、人界でも本当に良くやってくれた。
感謝している。
ただ、俺は知りたいんだ。
あんたの身の上を。」
―つづく。