何の為にここにいる?
何をする為に。
マカゲは慟哭した。
自分の為に泣いた。
自分の憐れさを悼んだ。
岩戸の前でのたうち回り、
泣きわめいた。

一夜が過ぎ去った。
マカゲはいつの間にか寝入っていた。
そして、一晩泣きわめいたせいか妙にすっきりとしてしまった。
憑き物が落ちたみたいに思えた。
人界で神々の宿命を知った時の悲しみは本心だった。
その理不尽な行く末に心から同情してついて行こうと決めた。
他の誰にも強制された訳ではない―自分の意志だった。

支えてやろう。
最後まで―。

どのような形で終わるにしてもそれが自分の運命であり行くべき道なのだろう。
示された道を突き進む事がバハラード全体の安寧へと繋がるなら、自分が存在した意味も確かにそこにある、
のだろうから。
そしてマカゲは―
神々を目覚めさせた。

2人は、
まるで何事も
なかった様に
いつもの朝を
迎えた。

―つづく。