「ワァーッ。
何だ!? 何なんだ―っ。」

檪の発生させた電流の一部は、どうやらさっきの声の主達に当たったらしい。

「キ・キ、ピキーッ!! キピキ―ッ!!」

連中は、甲高い悲鳴をあげた。
だが、完全にパニック状態に陥った檪は奇声をあげながら、物凄い勢いで電流を発射し続けた。


¨早奈谷っ。
おい、しっかりしろ。¨

完全に気を失っていた早奈谷を真影は荒っぽく揺り動かした。

¨ま、真影さん。ここはどこですか?
我々は一体―。」

我に帰った早奈谷が尋ねた。
いつになく不安げな念を早奈谷は真影に送った。
¨さあ?
どこなんだろうな。
俺にも皆目、見当がつかん。¨
真影は意外にも落ち着いていた。
体調はいつもの調子に戻っていた。
そして、この空気―。
この居心地に何故か妙な懐かしさを覚えていた。

¨とにかく、今は檪を捜さなければ。
全く、キリコさんの危機は見過ごせなかったんだな。¨

¨あの方は、目の前にいる者の危機を見過ごせる人ではありません。¨

¨判ってるよ。
あいつらしいって思ったのさ。そうだ、早奈谷明かりはつけられるか?¨
¨判りました。¨