「お久し振りね。
お二方―。」

闘いの結界内でキリコは余裕の笑みを見せた。

「荘厳園以来と言いたい所ですが、いつぞやは真影さんの説得で引いてくださいましたね。」

「あら、やっぱり見抜いていたんだ。」

「お前、あのバーベキューの時にいたんかい!」

気づいていなかったの。
相変わらずお子様ね―檪。

「本来ならとっくに対決しなければならなかったのに、健気なあの人に免じて引いていたんだけどね。
貴女方―強すぎるわ。
今回はどうしてもやめる訳にはいかなかったのよ。」
互いに空中浮遊をしながら臨戦態勢を整える。

「それに、亭主の仇も討たなきゃだしね。
あの人も情けない―。
こんないいようにやられるなんて―。」

「うるせえ!
この裏切り者!」

檪にとって姉の様に慕っていたマネージャーだった。
それなのに、人柱として邪神に食わせようとした。
しかも、闇蓬来だった。
檪にしてみれば、二重に裏切られた思いだった。

バリバリと磁気嵐が更に吹き荒れる中―。

キリコは、自らの性である¨空¨の能力を用いて空中に穴を穿(うが)った。

「ここから直接、虚無界へ行きなさい!」