早奈谷が入れてくれた、決して尽きる事のない氷水入りのコップで水分補給をしながら、うつらうつらまどろんでいると、
突然、念が真影の脳裏に届いた。

¨真影のおにー様、お久しぶり―。¨

¨キリコさん…か?¨

¨一応、おにー様にもお断りしておこうと思って―。
でも、丁度良かったじゃない。
病気になって隠れていられて。¨

¨…神々と戦うのか?¨

¨そう―。
ごめんね。
本当に貴方の神様達って強すぎるわ。
私も何だかんだと理由をつけて先伸ばしにしていたんだけど、そうも行かなくなってね。¨

¨そうか、仕方ないな。
あんたにも都合があるんだろう。
精々、頑張れや。¨

¨自信満々ね。
じゃあ、バイバイ。¨

キリコは、内心泣いていた。

(私が勝てる訳ないと思っているのね。
でも、残念だけど私の¨空¨の術は、ある意味最強の術―
貴方はもうあの神々には会えないわ。)
あのトリオに個人的な恨みがある訳ではない。
真影には、友情っぽいものも感じている。
だが、闇蓬来である以上、いつかは滅ぼさねばならない相手なのだ―。
キリコは、自らの情を断ち切って湖へと向かった。
―つづく。
この物語はフィクションです。