学長宅には、精々1時間程度しかいなかった。
それ以前の食事時間など合わせても、東亜に3時間―。
往復の移動時間を含めても7時間―。
夕暮れ近くに真影はヴィラに戻った。
事実を知った所で、自分が全くの無力でしかないのは百も承知だった。
だが、真影は彼等の許に行かずにはいられなかった。
一泊の予定だったのに、いきなり帰ったらさぞ驚くだろう。
しかし、真影は学長の話の真偽を彼等に問い質さなければ、耐えられなかった。
ヴィラに入ると、真影は2人を探した。
彼等はリビンク隣の客間にいたが、ただならない雰囲気だったのですぐに部屋に入りかねた。
彼等は、激しく口論していた。
「貴方は、まだ御自身が人であると思っておられるのですか!」
早奈谷の激昂した声が響いた。
「だって、俺の体は生身じゃないか!
防御術をかけなければ、闇蓬来と戦うのさえままならない。
防御に力を使うから、攻撃力はガタ落ちだ。
こんなの神じゃない!」
「型代(かたしろ)になられた事こそがなにより神である証だと―何度申し上げれば、納得なさるのですか!」
「真影のオッサンから聞いたんだな。
俺が自分を人だと思ってるって―。」
それ以前の食事時間など合わせても、東亜に3時間―。
往復の移動時間を含めても7時間―。
夕暮れ近くに真影はヴィラに戻った。
事実を知った所で、自分が全くの無力でしかないのは百も承知だった。
だが、真影は彼等の許に行かずにはいられなかった。
一泊の予定だったのに、いきなり帰ったらさぞ驚くだろう。
しかし、真影は学長の話の真偽を彼等に問い質さなければ、耐えられなかった。
ヴィラに入ると、真影は2人を探した。
彼等はリビンク隣の客間にいたが、ただならない雰囲気だったのですぐに部屋に入りかねた。
彼等は、激しく口論していた。
「貴方は、まだ御自身が人であると思っておられるのですか!」
早奈谷の激昂した声が響いた。
「だって、俺の体は生身じゃないか!
防御術をかけなければ、闇蓬来と戦うのさえままならない。
防御に力を使うから、攻撃力はガタ落ちだ。
こんなの神じゃない!」
「型代(かたしろ)になられた事こそがなにより神である証だと―何度申し上げれば、納得なさるのですか!」
「真影のオッサンから聞いたんだな。
俺が自分を人だと思ってるって―。」