『私が知る限り、人界神で神界へ戻られた神はいないわね。
私がお仕えした神もそうだった。
他の時代の神々も全て虚無界へ飛ばされているわ。』

(何なんだ、
それは一体、
何なんだよ―!)

ランクルを走らせながら、真影は心の中で絶叫していた。

人界神の宿命―。

死か混沌か―。
おそらくは、
¨死¨。

それが、檪と
早奈谷の行く末―。

(惨い―
惨すぎる。)

早奈谷は、大学時代の1番親しい後輩だ。
あの生意気な檪に対しても、色々あったが今は大事な仲間としての情がある。

(どうにもならないのか。
どうにも―。)

真影は、早奈谷に頼まれた用事を全てすっぽかし、ホテルに断りもいれないで、
ひたすら伊來へと車を走らせた。
―つづく。
この物語はフィクションです。