キリコは、女の子達を無事に空間移動で自宅に帰した。

「なんか、のどかね。
良い所じゃない。」

2人は暫く湖畔の遊歩道を歩いた。

「でも、どうして私があの時のマネージャーだと判ったの?
それ、どう考えても不思議なんだけどな。」

「俺、昔から人の持つ独特の雰囲気みたいなのをよく覚えているんだよ。
あんたを見た時、あの時のってすぐ判ったんだ。」

「へえ~、やっぱり貴方すごいわよ。
―でも、今回の事がばれたら貴方がおとがめを受けるんじゃない?
勝手な行動したとか言われて。
あの連中、人の心なんて容易に読めるんでしょう?」

「それは大丈夫…だと思う。
仲間になる時、絶対に俺の心を読むなと約束させたからな。
連中は簡単に約束を破るような奴等じゃない。」
(檪は案外、鈍感だし、早奈谷は気付いても、気づかないふりしてくれるだろう。)
希望的観測だけどな。

「あの子達を信じてるんだ。」

「まあね。」

「敵同士が長話するのもなんだから、私も消えるわ。
バイバイ、おにー様。」

キリコはかき消えた。

潔い女(ひと)だ。
人妻なのがちょっと残念かな。
真影はヴィラに向かって踵を帰した。
―つづく。