長の懐に入り込んだ檪は、すかさず彼の顔面に掌底(しょうてい)をかけた。

大柄な闇蓬来もその奇襲に大きく体が弾き飛ばされた。

「真影さん!」

早奈谷は、素早く落下する彼を抱き留めた。

「あわゎ~っ。
早奈谷~!」

高所恐怖症の真影は、半泣きで彼にしがみついた。

早奈谷が救助するのを見越しての行動だとしても、檪の戦法は無茶苦茶だった。

¨最高神、落ち着きなさい。
冷静に対処せねば、相手の思う壺です!¨

早奈谷の忠告を嘲笑うかの様に檪は念を返した。

¨それは判っている。
だが、こいつは許さん!!¨

怒りと憎しみを込めた眼差しを檪は闇蓬来の長に向けた。

¨気性の激しい神だな。
だが、そういう輩、嫌いではないぞ。¨

態勢を立て直した長は、そう念を送って来た。
身長、1m90は下らない逞しい体躯と凛々しい容貌、黒い格闘着を纏った長は、
ニヤリ、と笑った。

¨我が性(しょう)は地と火なり。
今上最高神、
参る!!¨
ーつづく。
この物語はフィクションです。