街中の人々は異変に全く気付く事なく、それぞれの目的を果たすべく歩み続けた。

(闇蓬来―。
まさか市中で戦いを挑んでくるとは―。)

早奈谷も全く予想していなかった。
しかも、真っ先に真影を人質にとるとは―。

¨ほう、さすがだ。
只の従伸とは思えぬ。¨

長は感嘆の念を送ってきた。
ならば、遠慮はしないとばかりに真影を抱えたまま更に上空へと昇った。
後を追う形で、檪と早奈谷も駆け昇る。

4人は市中の遥か上空で相対した。

¨おい、オッサンを離せよ。
その人は俺の一族じゃない。
ただ、手伝ってもらっているだけだ。
いきなり人質にとる事はねえだろうが!¨

¨そなたらと関わった以上、もはや無関係とは言わせぬ!
それに伊來では、私の大事な部下をひどい目に合わせてくれたな。その仕返しもさせてもらおう。
この者の人界での運は尽きたと心得よ!¨

¨ヒェ~ッ!
助けてくれ!」

真影も¨念¨で助けを求めた。
¨真影さん!
てめえ、させるか!¨

いきなり、檪は空間移動をした。
そして、何と長が真影を抱えている腕の隙間に出現した。
たまらず、長は真影を離した。