伊來の高原で、
重根は今度売り出す予定の男女デュオのプロモーションビデオの製作に没頭していた。
本来、この仕事の為に彼はこの地を訪れたのだった。
檪は誰にも気付かれない様に、
高原に建てられた送電線の鉄塔の最上部から彼を見つめていた。
(先生…。)
夢中になって男女デュオに振り付けや立ち位置を指導する重根に檪は心の中で呼び掛けた。
(本当に色々とお世話になりました。
何一つ恩返しも出来ないで、すいません。
俺、先生の事は絶対に忘れませんから。
これからも、頑張って下さい。)
檪は、そっと恩師に別れを告げた。
それと同時に、
闇蓬来への憎しみがフツフツと湧いてきた。
恩師を巻き込もうとした事もだが、彼等の魔手から守る為に今まで関わってきた人全ての記憶、人界に記してきた実績を消去する羽目になった。
それは今まで生きてきた20年の歳月を全て無に帰するという事だ。
檪にとっては、本当に耐え難いものだった。
(畜生!
闇蓬来の奴等。
絶対に許さない。
必ず、俺の手で葬り去ってやる!)
重根は今度売り出す予定の男女デュオのプロモーションビデオの製作に没頭していた。
本来、この仕事の為に彼はこの地を訪れたのだった。
檪は誰にも気付かれない様に、
高原に建てられた送電線の鉄塔の最上部から彼を見つめていた。
(先生…。)
夢中になって男女デュオに振り付けや立ち位置を指導する重根に檪は心の中で呼び掛けた。
(本当に色々とお世話になりました。
何一つ恩返しも出来ないで、すいません。
俺、先生の事は絶対に忘れませんから。
これからも、頑張って下さい。)
檪は、そっと恩師に別れを告げた。
それと同時に、
闇蓬来への憎しみがフツフツと湧いてきた。
恩師を巻き込もうとした事もだが、彼等の魔手から守る為に今まで関わってきた人全ての記憶、人界に記してきた実績を消去する羽目になった。
それは今まで生きてきた20年の歳月を全て無に帰するという事だ。
檪にとっては、本当に耐え難いものだった。
(畜生!
闇蓬来の奴等。
絶対に許さない。
必ず、俺の手で葬り去ってやる!)